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アトピー性皮膚炎のスキンケア

最近、ステロイドに変わるアトピー性皮膚炎の治療薬としてタクロリムス(プロトピック軟膏)が発売された。

タクロリムスは、放線菌から産生される化合物で強力な免疫抑制作用を有する。ステロイドも免疫抑制剤であるがその作用がほとんどすべての細胞におよび、副作用も多岐にわたるのにくらべ、 タクロリムスはT細胞に特異的に作用するもので副作用が少ないとされる。

プロトピック軟膏は顔面などの炎症症状が強く赤味をともなう皮疹に効果的で、赤味が気になるがステロイドを塗るとリバウンドでかえってあとで更に赤味が強まるなどで悩んでいた患者さんに喜ばれている。

ステロイド外用剤のように皮膚萎縮、毛細血管拡張、外用中止後のリバウンドが少ない、目の周囲でも比較的安全に使用できる等の利点がある。

ただし、プロトピック軟膏の問題点は使い始めた時、2〜3日間はほてり感やヒリヒリ感などの刺激感が強いことである。使い続けられない人も時にあるが2〜3日は我慢して塗ってみるよう指導している。 しかしこのような症状も1週間もするとほとんど感じられなくなり、顔の赤味やかゆみも消失し大変良い状態となる。

当院の経験では軽快後は1週間に1回の塗布で良い状態を維持できる人や1ヶ月に1回程度の塗布で良い人もある。

プロトピック軟膏の使用時に注意する点としては長期使用時に毛のう炎、単純ヘルペスなどの発症率が高くなる事、プロトピック軟膏塗布部位を長時間紫外線にさらさないようにする事である。

また大量投与により腎障害や高カリウム血症などの報告があるため1日に2回塗布時、1回の使用量は5gまで1日10gまでに抑える事も注意する必要がある。

妊娠中、授乳中の女性への投与は認められていない。
小児にも使用できる小児用が発売された。
水谷智子
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水谷皮フ科クリニック